「ことばが出てこない」、「ことばの意味がわからない」といった症状が現れる失語症、「ろれつが回らない」などの構音障害や音声・発声障害、「疲れやすい、何事もおっくうになる、新しいことを覚えられない、物事を段取りよく進められない」などの高次脳機能障害といったコミュニケーションに関する障害と、「飲み込みにくい、むせてしまう」食事に関わる障害である摂食嚥下障害を主な対象として、専門的知識・技術を用いて検査・練習・指導・アドバイスを行い、その方が家庭や社会において「その人らしい生活」ができるように支援するリハビリテーションが言語聴覚療法(ST)です。
回復期、療養病棟の入院患者さんに対しての言語聴覚療法はもちろん、外来、訪問リハビリテーションでの実施も可能です。
ご自身や、ご家族が言語聴覚療法を受けられるかなど、ご利用をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。
人と会話をする、美味しいものを食べる…。
言語聴覚士が関わる方々はそのような“人としての楽しみ”にとって大切な「ことば」や「飲み込み」が困難となった方々です。その方の気持ちや希望を伺い、その思いに寄り添いながら、可能な限りその方の望む生活を送って頂けるよう、日々の業務に取り組んでいます。
また、ご家族や周囲の方々に対してのアドバイスを行い、より安心して生活が送れるよう支援しています。
専任の言語聴覚士6名により、1対1の個別リハビリテーションを行なっております。
言語聴覚療法は2023年に移転新設した個室を中心に、病室のベッドサイドや病棟食堂などの場所を臨機応変に利用して行います。
失語症や高次脳機能障害を有する方のコミュニケーションの問題については、実際に買い物や公共交通機関の利用する場面に付き添い、 実際の社会の中でのコミュニケーション場面を利用した練習を行う場合もあります。
食事や飲み込みの問題(嚥下障害)に対しては、病棟での食事の場面に同席して、どんな食べ物を食べやすいのか、安全な方法は、などについて 実践を通して検討・アプローチを行うケースもあります。