漢詩のはなし

漢詩のはなし

今回のYANAGIBASHIかわらばんは、内科医師の和田が担当します。
	私は、駒田信二著「漢詩名句 はなしの話」に出会ってから、漢詩が好きになりました。李白、杜甫、白居易など多くの作詩家がいます。
	「柳」で思い浮かぶのは、王維の「元二の安西に使するを送る」の
	七言絶句です。<span id=

渭城朝雨浥軽塵 渭城の朝雨軽塵を浥し
	客舎青青柳色新 客舎青青柳色新たなり
	勧君更尽一杯酒 君に勧む更に尽くせ一杯酒
	西出陽関無故人 西のかた陽関を出づれば故人なからん

	この詩は、送別の会で永く人々に愛唱されて来ました。漢代より送別の時、柳の枝で環を作り、旅人に贈って旅の無事を祈る習慣がありました。それを踏まえて送別の詩には、多く柳楊が登場します。
	春の終わりには、綿毛を持った柳の種子(柳絮)が雪が降るように風に舞って飛び散ります。柳絮も漢詩の中によく登場し、「楊花」とも表現されています。<span id=

送別の詩で、于武陵の「勧酒」も有名です。

歓君金屈巵 君に勧む金屈巵
満酌不須辞 満酌 辞するをもちいず
花発多風雨 花ひらけば風雨多し
人生足別離 人生 別離たる

この詩を送別の詩と捉えないで、いつ別れが来るか分からないので、今は楽しく酒を飲みましょうと、酒を勧める詩と見る事もできます。

今回最後に、宋に滅ぼされた南唐の国王 李煜の詩の一部をみてみましょう。

別時容易見時難 別るる時は容易なれども
         見る時かたし
流水落花春去也 流水 落花 春去りぬ

人の別れは突然に来ます。一度別れると詩にも言う如く、再会は難しいものです。「去る者は、日々に疎し」と、古来忘却の彼方へ追いやって仕舞っています。
しかし、時折過去の貴重な思い出が、心の中に宝石の様に輝き閃く事があるものです。
それ故に、人との出会い、絆を大切にしたいものです

日光霧降高原に行ってきました!検査科の西田です。七月二日、日光霧降高原キスゲ平にニッコウキスゲを見に行ってきました。

霧降高原レストハウスが1350メートル、小丸山展望台が標高1600メートル、標高差約250メートルに木でできた天空回廊と言う1445段の階段を上がっていきます。パンフレットには展望台まで約四十分とありましたが、階段は結構大変で中盤からは休む時間も長くなり、六十分以上掛かりました。実は去年も訪れているのですが、去年は今年よりも天気が良く、暑かったため途中で熱中症の症状が出てしまい、展望台までたどり着けず、800段程でリタイアしました。今回はニッコウキスゲより展望台まで行くリベンジが大きかったと思います。
キスゲ平で汗をかいたので、鬼怒川温泉で汗を流した後、道の駅・湧水の郷しおやに行きました。
日光霧降高原キスゲ平がリベンジのひとつで、実はもうひとつリベンジがありました。そのリベンジは、道の駅・湧水の郷しおやにある日光の天然水を使用したかき氷屋さんのかき氷を食べることです。去年は三回訪れたのですが、一回目は少し寒くかき氷を食べるような陽気ではなかった為、二回目は定休日、三回目は集中豪雨で車から出ることができず、三回とも食べることができませんでした。今回は、四度目の正直でやっと食べることができました。天然水を使用したかき氷は口溶けが全然違い、とても美味しかったです。<span id=

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