呼吸器内科

呼吸器内科について

呼吸器科では気管、気管支から肺に至るまでの「呼吸器」に発生する病気の診断と加療を行います。咳や痰が長く続く・血痰が出た・安静時や運動時に息切れがする・風邪の症状が取れない・ゼーゼーして息苦しい・夜間睡眠中に呼吸が止まる・健康診断で胸部レントゲン写真に影があると言われた、などの症状を扱っています。
また呼吸不全の患者さまへの呼吸リハビリテーションや在宅酸素療法の導入・施行も積極的に行っております。

肺癌に関しては、最新のエビデンスに基づいた抗がん剤治療を患者さま一人一人の全身状態に合わせ実践しております。
(当院は、日本呼吸器学会連携施設・日本呼吸器内視鏡学会認定施設です。)

対象疾患や症状

  • COPD
  • 肺炎
  • 気管支喘息
  • 肺癌
  • 肺結核症
  • 気管支拡張症
  • 間質性肺疾患
  • 肺塞栓症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 肺非結核性抗酸菌症

検査内容・機器

画像検査

  • 胸部X線撮影(レントゲン写真)
  • 胸部CT(コンピューター断層写真)
  • 胸部MRI(磁気共鳴画像)

細菌検査

  • 喀痰検査(一般細菌、結核菌、肺癌細胞)
  • QFT検査(結核感染の有無)

生理検査

  • 安静時肺機能検査(肺活量などの計測)
  • 気道閉塞可逆性検査(気管支喘息の診断)
  • パルスオキシメーター(動脈血液中の酸素飽和度)

画像検査

  • 気管支鏡検査(直径6㎜のファイバ(内視鏡)を気管/気管支に通し肺の中を観察する)
  • 経皮的肺生検(CTや超音波で肺病変を見ながら肺外から針を刺す)

その他

    • アプノモニター(睡眠中の無呼吸の有無を検査)

実績

2023年度 来院患者数 

外来初診患者数 821
外来再診患者数 7,310
入院患者数 574

2023年度 疾病別退院患者数 

気管支、肺がん 113
COVID-19 54
間質性肺炎、肺線維症 47
細菌性肺炎 38
睡眠時無呼吸症候群 28
気管支肺炎、大葉性肺炎など 26
誤嚥性肺炎 23
気管支喘息発作 20
慢性閉塞性肺疾患 18
その他 174

対象期間2023年4月1日~2024年3月31日

呼吸器内科の医師紹介

  • 宮脇 正芳 (みやわき まさよし)

    専門
    一般呼吸器 / 肺がん
    役職
    部長
  • 大芦 彩野 (おおあし あやの)

    専門
    一般呼吸器
    役職
    部長
  • 楠本 竜也 (くすもと たつや)

    専門
    一般呼吸器
  • 池田 隼樹 (いけだ としき)

    専門
    一般呼吸器

呼吸器内科の診療体制表

午前 楠本 竜也

荒井 哲也

宮脇 正芳 大芦 彩野 大芦 彩野 林 玲奈
午後 楠本 竜也 池田 隼樹 宮脇 正芳
池田 隼樹

地域の先生方へ

呼吸器内科・呼吸器外科診療体制のご紹介

永寿総合病院呼吸器科は、呼吸器内科医4名、呼吸器外科医1名の体制で、手術も含めて呼吸器のあらゆる疾患にさらに手厚く対応できる体制が整っております。
呼吸器疾患でお困りの際にはいつでもご相談・ご紹介ください。

外来体制

月曜日午後・水曜日午後以外の全ての時間帯において、呼吸器内科外来を行っております。また、外来担当医の専門分野に関係なく、全ての呼吸器外来においてあらゆる呼吸器疾患に対応いたします。
緊急性の高い患者さまは、柔軟に対応いたしますので、その際には地域医療連携センターまでご連絡ください。
TEL:03-3833-8897 FAX:03-3834-2351(夜間・休日は救急外来)

地域医療連携センター

健康診断でレントゲンの異常を指摘された患者さまへ

「健康診断でレントゲンの異常を指摘された」という患者さまはまず胸部CTを撮影することが多いです。
胸部CTの結果、気管支鏡による検査が必要な場合には、1-2週間以内に気管支鏡を行う迅速な体制が整っております。

呼吸リハビリテーションの取り組み

リハビリテーション科と共に、COPDや間質性肺炎などの呼吸器疾患に対して、積極的に呼吸リハビリテーションに取り組んでいます。

呼吸リハビリテーション入院の紹介

1週間~2週間程度の呼吸リハビリテーション目的の入院も対応いたしておりますので、呼吸不全でお困りの患者さま・これから呼吸不全の進行が予想される患者さま・呼吸リハビリテーションをご希望の患者さまがいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。
呼吸リハビリテーションは、初期段階からの積極的に介入を行う程、臨床的効果があると指摘されていますので、判断に迷う患者さまでもお気軽にご紹介ください。

肺機能・心電図・心臓超音波・6分間歩行試験・胸部CT等の検査だけでなく、薬剤師からの吸入指導や栄養士・NSTからの栄養指導を含めた包括的呼吸器リハビリテーションを行い、退院後も継続的な呼吸リハビリテーションが行えるように患者教育を行います。

肺がん診療の取り組み

台東区は東京都でも随一の高齢者居住地区であり、肺炎だけでなく、肺がん患者の高齢化も進んでおります。
また日々、目まぐるしく進歩する肺がん診療におきまして、我々は 患者一人一人に適した治療を提供できるよう定期的に勉強会などを開きつつ、情報を共有しております。
現在の肺がん治療の中心となります分子標的薬や、免疫チェックポイント阻害剤に関しましても、しっかりと適応を見極めて柔軟に導入しております。

また、地域の皆様には肺がん治療を行いながらも、常に“生き生き”と生活を送っていただけるよう心がけてまいります。肺がんの手術に関しましても、慶應義塾大学より呼吸器外科専門医を招聘し、大学病院と比べても遜色のない手術を行うことにより当院で治療を完結できるよう努めております。

そして、肺がん患者には切っても切れない、息切れや疼痛の症状に関しましても、治療初期の段階でも必要があれば積極的に緩和ケア科に介入してもらい、積極的治療終了時のbest supportive careへのシ-ムレスながん診療を現実のものとしております。

SAS診療における取り組み

永寿総合病院呼吸器内科では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)診療にも力を入れております。簡易検査に加えて、1泊2日のポリソムノグラフィー(PSG)検査も行っております。PSG検査目的のみのご紹介も対応しており、検査後、先生方に検査結果を速やかにお伝えいたします。
(CPAP診療を貴院にて継続希望の場合は、紹介状に一筆いただければ幸いです。)

PSGの検査入院は、既に多くの地域の先生方にご利用いただき、好評をいただいております。また、当院でCPAP診療を継続することも可能であり、その際には、患者さまのライフスタイルに合わせた外来診療に努めております。

患者さまのご紹介について

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