開催報告 地域連携セミナー『歩くを地域で支えるⅤ』(2024.07.17)

開催報告 地域連携セミナー『歩くを地域で支えるⅤ』(2024.07.17)

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「歩くを地域で支えるⅤ」を開催しました

7月17日(水)19時より、当院にて地域医療連携セミナ―『歩くを地域で支えⅤ』をZoomによるオンラインと対面のハイブリット形式で開催しました。ご視聴ならびにご参加いただきました医療機関様、ありがとうございました。

昨年度からシリーズで開催している「歩くを地域で支える」、今回は5回目の開催となります。
整形外科 部長 池澤裕子が座長を務め、同じく整形外科 部長の佐々朋生が「膝関節の痛みを取る方法」と題して講演を行いました。

関節の痛みをとって運動器を健康に

人生100年時代の到来と言われ、平均寿命は延びていますが、要介護・要支援の状態ではなく、人生の最後まで自分の足で歩ける状態を維持するためには、運動器を健康に保つことが重要です。
運動器の障害には、「骨折・転倒」「骨・関節障害」「脊椎障害」などがありますが、今回の講演では「骨・関節障害」、特に膝関節の軟骨がすり減ることによって起こる「変形性膝関節症」について解説しました。変形性膝関節症になる原因は、年齢・性別、運動やけが、肥満、筋力低下が挙げられ、特に肥満が原因の場合、膝関節にかかる負担が増し、軟骨に与える影響が大きくなります。痛みがあると動かなくなり、さらに肥満が進み、症状が悪化するという悪循環に陥ります。この悪循環を断つことが重要だと語られました。

変形性膝関節症の治し方

変形性膝関節症の治し方として、関節への負担を減らし、耐久力を向上させるためには運動が必要だと述べられ、鍛えるべき筋肉とその理由も交えて具体的なトレーニング方法を紹介、少なくとも3か月継続することで効果が現れるとお話しされました。他に、理学療法や薬物療法についても説明されました。

    変形性膝関節症の外科的治療

    どうしても痛みが取れない時に行うさまざまな膝の手術について説明しました。
    • 関節鏡
    • 高位脛骨骨きり術
    • 人工膝関節置換術(全膝人工関節、単顆関節)

    痛みの程度や損傷の程度、一人ひとりの症状に合わせ治療を行っていることをお話し、痛みに悩む患者様がいたら、一度ご相談くださいと締めくくりました。

    次回のご案内

    地域連携セミナー
    『歩くを地域で支えるⅥ』
    • 日時:7月29日(月)19時より
    • 演題:「治療法のある急に歩けなくなる内科疾患」
    • 演者:当院 脳神経内科 副部長 馬嶋貴正
    • 座長:たいとう診療所 院長 斉木三鈴 先生

    開催場所:当院3階多目的ホール

    Zoomによるハイブリット開催ではありますが、会場にて多くの医療機関様、医療従事者の皆さまのご参加をお待ちしております!

    令和6年7月29(月)地域連携セミナ―『歩くを地域で支えるⅥ』