7月17日(水)19時より、当院にて地域医療連携セミナ―『歩くを地域で支えⅤ』をZoomによるオンラインと対面のハイブリット形式で開催しました。ご視聴ならびにご参加いただきました医療機関様、ありがとうございました。
昨年度からシリーズで開催している「歩くを地域で支える」、今回は5回目の開催となります。
整形外科 部長 池澤裕子が座長を務め、同じく整形外科 部長の佐々朋生が「膝関節の痛みを取る方法」と題して講演を行いました。
人生100年時代の到来と言われ、平均寿命は延びていますが、要介護・要支援の状態ではなく、人生の最後まで自分の足で歩ける状態を維持するためには、運動器を健康に保つことが重要です。
運動器の障害には、「骨折・転倒」「骨・関節障害」「脊椎障害」などがありますが、今回の講演では「骨・関節障害」、特に膝関節の軟骨がすり減ることによって起こる「変形性膝関節症」について解説しました。変形性膝関節症になる原因は、年齢・性別、運動やけが、肥満、筋力低下が挙げられ、特に肥満が原因の場合、膝関節にかかる負担が増し、軟骨に与える影響が大きくなります。痛みがあると動かなくなり、さらに肥満が進み、症状が悪化するという悪循環に陥ります。この悪循環を断つことが重要だと語られました。
変形性膝関節症の治し方として、関節への負担を減らし、耐久力を向上させるためには運動が必要だと述べられ、鍛えるべき筋肉とその理由も交えて具体的なトレーニング方法を紹介、少なくとも3か月継続することで効果が現れるとお話しされました。他に、理学療法や薬物療法についても説明されました。
Zoomによるハイブリット開催ではありますが、会場にて多くの医療機関様、医療従事者の皆さまのご参加をお待ちしております!
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