開催報告 令和5年度 第3回 地域連携合同カンファレンス~新興感染症を想定した個人防護具着脱訓練~(2023.10.25)

開催報告 令和5年度 第3回 地域連携合同カンファレンス~新興感染症を想定した個人防護具着脱訓練~(2023.10.25)

10月25日に当院にて、令和5年度 第3回地域連携合同カンファレンスを開催しました。

この合同カンファレンスは、自身の病院内の感染対策は勿論のこと、他の医療機関との連携を図り、地域全体の感染防止対策の向上を目的として、年4回開催しています。

今回は対面とWEBでのハイブリット開催で行い、地域の病院・クリニック・保健所の方々にご参加して頂きました。

PPE着脱訓練

今回のテーマは、PPE着脱訓練です。

当院の感染管理認定看護師が講師を務めさせて頂きました。

PPE着脱訓練



👇PPE着脱訓練・お手本ダイジェスト👇

まずは、PPE着脱の一連の流れを演習を交えて説明しました。
PPEを着た後、汚れに見立てた蛍光塗料を塗り、PPEを脱いだ後に汚れ(蛍光塗料)がついていないかを確認しました。




お手本の後は、ご参加いただいた方々に、PPE着脱訓練をして頂きました。
こちらも、汚れに見立てた蛍光塗料を使用し、PPEを脱いだ後に汚れ(蛍光塗料)がついていないかを確認しました。

PPEは、肌の露出が無いようにする、髪の毛を全て帽子内にしまうなどの正しく着用することも勿論大切ですが、着用時よりも、PPEの表面がウィルス等に汚染された脱衣時の方が感染リスクが高いため、汚染された面に触れないよう細心の注意を払いながら正しい手順で脱衣していくことが感染を防止する上でとて重要です。

N95マスクフィッティングテスト


最後に、PPEにも含まれているN95マスクのフィッティングテストを行いました。
このテストはN95マスクが正しく着用されているかを専用の機械を使用して行います。
マスクの名称に含まれている『95』という数字は、直径0.3 μmのエアロゾル化した粒子の侵入を95%以上防ぐことができるという意味で、この機械では空気の漏れ率が5%以下で合格(PASS)、5%以上だと不合格(FAIL)と表示されます。

N95マスクには様々な種類があるため、自分の輪郭などに合っていないと正しい着用が出来ていても空気が漏れ、感染してしまう可能性が高くなります。
正しく着用するだけでなく、自分にあったマスクを見つけることでより感染を防ぐことができます。

この合同カンファレンスを通して、病院内での感染防止対策だけでなく、他の医療機関とも協力して地域全体の感染防止にもより一層努めてまいります。