音楽の贈りものコンサート を開催しました(2025.02.25)

音楽の贈りものコンサート を開催しました(2025.02.25)

2025年2月25日(火)、『音楽の贈りものコンサート』と題し、福祉活動や音楽文化の振興に寄与するために福祉施設、病院等での音楽コンサートを開催している公益財団法人メトロ文化財団さまの主催、東京地下鉄株式会社さまの協賛で素敵なコンサートが開催されました。

お招きした東京都交響楽団は、上野公園にある東京文化会館を主な拠点として活動されており、東京オリンピックを記念して1965年に結成された楽団で、今年で60周年を迎えられます。
ご自身の生活の中でも上野にゆかりのある4名の演奏者(ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロ)による弦楽四重奏でした。

1.デイヴェルティメント ニ長調 K136 第1楽章(モーツァルト作曲)

開幕早々、力強い演奏に圧倒されました。

続いてクラシックの楽曲を、曲や作曲家の解説を交えながら披露していただきました。

2.主よ、人の望みの喜びよ from Cantata BWV147 (J.S.バッハ作曲)
3.愛の喜び、愛の悲しみ(クライスラー作曲)

聞きなじみのある有名なクラシックの曲に、皆さんかなり集中して、じっと耳を傾けて聴いておられました。
生演奏の優しい音色でリラックスできたようです。


次は、日本の名曲を弦楽四重奏でアレンジした3曲が披露されました。

4.日本民謡「八木節」

群馬から栃木にわたって歌われている民謡です。
西洋楽器によるアレンジにより、より壮大な迫力のある曲に変化していました。
圧巻の迫力を生み出したリズミカルな演奏から、驚きや感動を与えられ、想像力が刺激されたのではないでしょうか。

5.映画『千と千尋の神隠し』より「いのちの名前」(久石譲作曲)

子どもから大人まで楽しめるジブリ作品の楽曲です。
歌うようにやさしく心に響く音色に、映画の情景や懐かしい思い出が浮かんでくるようです。

6.東京ブギウギ(服部良一作曲)

ブギという言葉は、スイングという意味をもつとの解説をいただきました。
この楽曲は思わず身体が揺れてしまうような、陽気なリズムが特徴です。
懐かしの曲に、身体を揺らしながら聴いている方もいらっしゃいました。
いつか皆さんで懐かしの楽曲を大合唱できるといいですね。

プログラムも終わりに近づいてきました。

最後は、

7.弦楽四重奏曲第63番 変ロ長調「日の出」(ハイドン作曲)

弦楽四重奏のために作られたこの楽曲は、冒頭のメロディを聞くだけで日の光が昇っていく光景が目に浮かんできます。
実際に情景を思い浮かべながら聞くことで、想像力が刺激されたのではないでしょうか。

さらに好評につき、

アンコールとして「情熱大陸」(葉加瀬太郎作曲)

を演奏してくださいました。
フィナーレにふさわしい迫力のある演奏で、惜しまれながらコンサートは幕を閉じました。

最後に脳神経内科の井上医師が、
「生演奏を聞くなど、脳に刺激がある生活を送っている方は認知症が進まない傾向にあるので、ぜひ素敵な音楽を聴いて脳を活性化させてください。」
と締めくくりました。

認知症予防には外出して誰かと興味のあることについてコミュニケーションをとることが有効で、中でも音楽や芸術は特に効果的です。
今後も上野という地を活かして、様々なイベントを開催していきます。