10月5日(土)、当院多目的ホールにて、”認知症って? ~未来を明るく!認知機能の健康を守ろう!~”と題して、
リハビリテーション科が主催する「第2回 公開講座」を開催いたしました。
雨の中、足をお運びいただいた地域の方々、今回初めてご参加くださった方、会場にお越しいただきありがとうございました。
セミナー前半では、軽度認知障害(MCI)や認知症について、当院の認知症疾患医療センターの看護師がスライドを使ってお話ししました。
軽度認知障害(MCI)とは、日常生活に大きな支障をきたすほどではないけれども、物忘れなどの認知機能が少し低下する状態のことです。
MCIがある人は、将来的に認知症になるリスクが高いですが、必ずしも認知症になるわけではありません。
MCIと違い認知症は、認知機能の低下が進行し、日常生活や仕事に大きな支障をきたす状態です。
記憶力、判断力、言語能力など、複数の認知機能が大きく低下し、日常生活で介護が必要になることが多いです。
また、進行性の病気であり、時間とともに症状が悪化していきます。
軽度認知障害(MCI)の段階で、認知症の発症を予防するためにはいくつかの対策が有効とされています。
これらの対策を組み合わせて実践することで、MCIや認知症の予防に役立ててください!
運動が認知機能の低下予防に有効であることは、多くの研究が行われており、その効果が示されています。
コグニサイズ(Cognicise)は、「認知課題(cognition)」と「エクササイズ(exciacise)」を組み合わせた言葉で、認知機能を高めるための運動方法です。これは、体を動かすことと、頭を使うことを同時に行うことで、脳を効果的に活性化させることが可能となります。
コグニサイズは、楽しみながら脳と体を鍛えることができ、特に高齢者にとって、認知症予防や健康維持のために役立つ活動として注目されています。
数を数えながら足踏み + 3の倍数で拍手
1~8のリズムに合わせて + 反対の手足を出す
♪うさぎとかめ を歌いながら + グーパー運動
「できることが大事ではなく、考えながらあきらめずにやることが大切です!」と担当の理学療法士から説明がありました。
みんなで楽しみながら行うことで、笑顔があふれ、ますます認知機能向上に効果があったのではないでしょうか。
コグニサイズは継続することが大切です。途中でやめてしまうと、頭も体も元に戻ってしまいます。
6か月以上続けることで効果が出るので、ぜひ習慣化させることを目指してみてください!
地域の方との交流の場を設け、楽しく有意義に、来てよかったと感じてもらえる公開講座を今後も開催してまいります。
今年度最終回:
永寿総合病院 リハビリテーション科
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