新年のご挨拶

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。


昨年は、地域の皆様におかれましても大変厳しい試練を課された一年であったことと存じます。その中で、当院の窮状に際しまして、温かい応援、ご支援を賜りましたことは、忘れ得ぬ記憶となりました。

都内の新型ウィルスの蔓延は、まだまだ予断を許しませんが、当院は、各フロアが一体化した構造上の問題や限られたスペース、そして看護部の人員不足といった条件から、感染患者の積極的な受け入れは困難と考えております。予定入院の方には事前に PCR 検査を行い、緊急入院の方には、新たに 3 重の扉を設けた感染者管理病棟に一旦入院していただき、PCR陰性を確認後、各科病棟に転棟していただくという、これまで通りの安全対策を今後も継続してまいります。PCR 陽性者につきましては、保健所との密接な連携により、専門施設への転院をお願いしております。昨年 6 月の診療再開後は、積み上げてきた感染予防対策により、院内での感染は 1 例も確認されておりませんので、今年も安心して受診していただきたいと思います。

発熱や呼吸器症状があり、感染を心配される患者さんには、かかりつけの先生からの紹介で受診していただき、診断を確定するための特定紹介外来を、平日の午後に開いております。他の患者さんと接することなく診療できるような工夫をしておりますので、不安のある方は我慢することなくお気軽にご利用下さい。

コロナウィルス感染症以外の様々な疾患が、大人しく待っていてくれるわけではありません。私どもは、地域貢献を目指し、救急患者をできるだけ受け入れられように、救急診療のシステムの改善に取り組んでおります。

昨年、ホームページ上でも嘆願しました看護師の人員不足は全国的に拡がり、当院におきましても早期の解消は難しいと考えております。そうした状況でも、新年の休日中には慶應義塾大学病院の看護師さんがボランティアで病棟のお手伝いをしてくれるといった、励まされる出来事もありました。今年は柳橋分院との連携をさらに深め、減少した病床を有効に利用して、地域医療に支障を来すことがないように留意してまいります。


最後に、皆様の健康維持と感染回避をお祈りいたします。
本年も変わらぬご支援とご愛顧をお願い申し上げます。

令和3年1月1日
永寿総合病院
院長 愛甲 聡