gooDrug『冬の乾燥対策と保湿剤』

冬の乾燥対策と保湿剤

新しい年を迎え、寒さも一段と厳しくなってきました。

この時期になると皮膚がカサカサする、洗顔や入浴後に肌のつっぱりや軽いかゆみがするなど、不快な症状を感じることはありませんか?



気温が低く乾燥しやすい冬場によく見られる疾患の一つとして「皮脂欠乏症」があります。
「皮脂欠乏症」が起こる原因は加齢など人によって様々ですが、皮膚の表面の皮脂が減少することで、角層の水分が減少して乾燥する病気です。初めは皮膚がカサカサしたり、軽いかゆみを伴う程度の症状ですが、悪化すると皮膚がひび割れて赤くなったり、湿疹に進展して、かゆみも強くなります。保湿剤の塗布を中心としたスキンケアや日常生活の注意により早めに症状を改善することが大切です。

  • 保湿剤の種類 保湿剤の働きには、大きく分けて 2 種類があります。
  1. 皮膚の水分が逃げないように“ふた”をする「エモリエント」:ワセリン製剤
  2. 皮膚に浸透して水分を蓄える「モイスチャライザー」:ヘパリン類似物質や尿素製剤

  • 使用量の目安 *1FTU(finger tip unit)

-軟膏やクリーム(チューブの場合)
人差し指の先端からひとつ目の関節まで伸ばした量(※約0.5g)がおよそ大人の両手の面積に塗る量の目安です。
※チューブの穴の大きさ(口径)により量は変わります。 

-ローション

1円玉大の大きさに出した量(約0.5g)がおよそ大人の両手の面積に塗る量の目安です。


出典:マルホ株式会社 HP

*1FTUは本来ステロイドの軟膏やクリームを塗る時の量です。
軟膏やクリームによっては塗る量が制限されている薬もあるので注意して下さい。
乾燥の原因を知り、早めに正しい治療を行うことで、皮膚の健康を守ることができます。
気になる症状がある場合は皮膚科や小児科、もしくはかかりつけ医に相談してみましょう。

参考:公益社団法人日本皮膚科学会 HP
   マルホ株式会社 HP

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