vNOTES（経腟的腹腔鏡手術）

vNOTES（経腟的腹腔鏡手術）

vNOTES（ヴイノーツ）は、お腹にきずをつけずに前後膣円蓋を切開し、そこから腹腔鏡や器具を挿入しておこなう新しい手術です。

術後の痛みも少なく、腹腔鏡手術同様、入院期間の短縮、早期の社会復帰が可能になります。

メリット

• 腹部にきずをつくることがないため、整容性（美容面）で優れています

• 術後の痛みが少なく、入院期間の短縮、早期の社会復帰が可能となります
• 保険適用であり、患者さまの費用負担は変わりません
• 創感染、腹壁ヘルニア、創部創痛のリスク減少が期待できます
  
  

注意点やデメリット

• 手術既往、腫瘍が大きい症例、癒着症例、性交未経験症例には行えないことがあります
• vNOTESが難しい場合は、通常の腹腔鏡手術に術式を変更することもあります
  
  
  

vNOTES（経腟的腹腔鏡手術）が適応となる病気

子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮頸部異形成※一部適応外があります。

子宮全摘術が必要になる患者さまの多くの症例で、vNOTESが可能です。

子宮筋腫核出術はごく限られた症例でしか実施できません。

卵巣嚢腫

卵巣温存手術、全摘手術ともにvNOTES手術が可能です。

癒着が強く予想される子宮内膜症では実施しておりません。

vNOTES（経腟的腹腔鏡手術）について

　

vNOTES入院後の流れ

手術の前日もしくは前々日の午後に入院をしていただき、前日には腸の中に便を残しにくい食事や薬を飲んでいただきます。
手術当日は朝から点滴をして手術室に入ります。手術室に入ると間もなく全身麻酔で眠っていただきます。
手術時間は状況によりますが、だいたい1～2時間程度です。手術が完全に終了したところで麻酔から覚めます。意識は戻りますが、痛みを感じにくくするための点滴を使用しますので少しもうろうとした状態で病室に帰ります。
術後の痛みを感じる前から鎮痛剤を使用しますのでご安心ください。もし効果が不十分な時には様々な対処をして、痛みを抑えるようにします。
手術の当日はベッド上で過ごしていただき、手術翌日から歩いていただきます。
食事も重湯から開始します。退院の時点では多少痛みはあっても歩いたり、日常の基本的な生活はできる程度に回復しています。
お仕事への復帰時期は個人差がありますので担当の医師にご相談ください。

※高額療養費制度の対象となります。所得によっめられた自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。 加入している健康保険証の発行元に事前申請を行い、交付された「限度額認定証」を退院までにご提出いただくと、医療費請求額を自己負担限度額までの金額にとどめることができ、医療費の窓口負担を抑えることができます。

※個室をご利用の場合は別途となります。