当院は腹腔鏡下肝切除の認定施設となっています。腹腔鏡で安全に切除可能と判断される症例には積極的になるべく小さい傷で手術ができるように最善の努力を尽くします。ただし症例によっては従来通りの開腹手術をおすすめする場合があります。経験のある腹腔鏡チームによって、より質の高い低侵襲手術治療が実施できるよう努めています。
とくにIPMN(膵管内乳頭状粘液性腫瘍)などの良性、境界悪性腫瘍に対しては積極的に腹腔鏡手術を行っています。
症例によっては脾臓の全てを切除せずに、腹腔鏡下脾部分切除を行うことができます。小さい傷で免疫に重要な役割があることがわかっている脾臓の一部を温存することができます。
最近は大腸癌だけでなく胃癌や膵癌など、さまざまな原発腫瘍由来の肝転移に対する手術治療の有効性が報告されています。特に、大腸癌の肝転移は、たとえ多発していても手術治療によって良好な予後が得られる場合があることがわかっています。慎重な手術適応の判断が重要となることは当然ですが、当施設ではそれぞれの患者様の状態に合わせた「あきらめない治療」をモットーに診療に努めています。肝転移に対する治療についてご相談があればいつでも当科までご連絡下さい。
当施設では平成12年(2000年)より、緩和ケア科病棟を併設しております。癌に対する積極的な治療が困難になった癌患者様にも、緩和ケアチームと連携をして一貫した治療が継続できる体制が整っています。
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