認知症を患う方の「その人らしさ」を守りたい
認定看護師:
認知症
所属 | 認知症看護認定看護師(2014年入職) |
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出身校 | 福岡県/福岡市医師会看護専門学校 |
認定看護師の資格取得を目指したきっかけを教えてください
看護師としてスペシャリストの分野を持ち、超高齢化社会という大きな問題になにか貢献したいと思ったのが始まりでした。当時の副部長に認知症分野を勧められ勉強していると、認知症の人が大切にされない医療の現状が改めて迫ってきて、「人が見捨てられる医療を何とかしたい。いつか誰かが何とかしてくれるのを待たず自分にできることをしよう」と、志のようなものが立ちました。
資格取得の際に、サポート体制はありましたか?資格取得の際に、大変だったことや現在のやりがい、嬉しかったエピソードなどを教えてください。
病院のサポートは手厚かったです!経済的にも安心して学生期間を乗り越えられました。
「認知症の困った人」としか周囲に見てもらえず、本人も自分を保てない人が多くいらっしゃいます。しかし、認知機能を適切にアセスメントし、「その方が何を思い、何を求めているのか」想像力を働かせケアします。するとその人の状態が落ち着いて、ユーモアのある会話が弾み、とても喜ばれます。認知症というヴェールに隠れていたその人の可能性が開花するようでとても嬉しいです。
認定看護師を目指している未来の仲間にメッセージを!
認知症というと、ネガティブなイメージの強い病気ですが、認知症になってもその人らしく生きていくことはできます。そのためには、認知症の人を取り巻く環境が何より大切です。認知症看護の分野に興味のある方は是非一緒にやりましょう。自分の力を出し惜しみせず、一歩踏み出して挑戦すれば充実した看護人生に近づけると思います。一人の人間の力は大きいと思います。