新入職者研修 Day9④
当院には医師、看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士からなる褥瘡対策チームがあり、講義は皮膚・排泄ケア認定看護師を講師に行われました。
「患者さんにキズを つくるのも 治すのも 守るのも 私たちである」というお話から始まり、褥瘡、MDRPU、IAD、スキンテアそれぞれの症例を紹介し、その原因やケアについて解説しました。
また、褥瘡評価スケール「DESIGN-R2020」についても講義があり、仲間と相談しながら演習問題を解いてみました。
褥瘡やスキントラブルは、看護師のケア次第で予防が可能です。
「キズ」の原因を考え、その原因を可能な限り排除することが重要です。
実際に当院で使用しているオムツを用い、オムツ交換の練習を行いました。
グループに分かれ、先輩看護師に一つひとつ工程を教わりながら、オムツを着ける役、着けられる役の両方を体験しました。
オムツは患者さん一人ひとりの状態や生活スタイルによってサイズや形状を考える必要があります。
声掛けをしながら、患者さんの気持ちになって研修を行いました。
「患者さんに優しいポジショニング」として、座学と演習の研修を行いました。
”良い姿勢”は、患者さんの状態や体格、寝ているか、座っているか、患者さんが何をしているかによっても、体圧のかかり方が異なります。
患者さんにとってどのような姿勢が安楽なのか、褥瘡を予防することができるのか、マットレスやクッションなどを利用して、模索していくことが重要です。
演習では、圧抜き(背抜き)、食事の時のポジショニング、仰臥位、側臥位、車椅子のポジショニングを行いました。
交代で患者さん役になり、適切でない姿勢のときの息苦しさを経験することで、圧抜きや”良い姿勢”の重要性を理解しました。