新入職者研修 Day6
当院は緩和ケア病棟(16床)を有しており、3名の緩和ケア認定看護師が勤務しています。
研修は、緩和ケアチーム専従の緩和ケア認定看護師が行いました。
緩和ケアチームとは、疼痛、倦怠感、呼吸困難などの身体的症状や、不安や抑うつなどの精神的な症状のある患者さんに対し、症状緩和にかかわる、多職種のチームです。
緩和ケアと聞くと、一般的に”終末期医療”というイメージが強くありますが、実際は「がん」と診断されたときから緩和ケアは始まっています。
研修では、緩和ケアにおけるQOLの考え方や、「医療用麻薬」について、当院緩和ケア内科部長の廣橋医師が出演している動画を見ながら、患者さんが医療用麻薬についてどのような誤解を抱きがちなのかを学びました。
当院は緩和ケア病棟のほかに緩和ケア外来を設けており、がん治療における体調不良への対応やがんの進行にともなう痛みなどの症状緩和、在宅医療への移行の調整など、緩和ケアを必要とする患者さんへの包括的なサポート体制を整えています。
そのため、当院の看護師は配属を問わず、緩和ケアに関わる機会があります。
受け持ちの患者さんが緩和ケアを受ける際や、緩和ケア病棟に移る際、患者さんの意思決定の場において、看護師としてどのように寄り添い、コミュニケーションを図ることが望ましいのか、一人ひとりが考える研修となりました。