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nurse_days ナースの日々

ラダーⅠトライ者研修 心電図研修

10月29日にラダーⅠの「心電図研修」が行われました。講師は、心電図検定1級を取得している循環器病棟主任が務めました。この研修の目的は、心臓の仕組みや不整脈、モニターの見方について再度復習を行うことと、ペースメーカーについて理解することです。

新人看護師が押さえるべき心電図(基礎編)

まずは、心臓の仕組み・心電図についてから研修はスタートしました。
心臓が動くには電気刺激が必要となり、電気刺激の流れを記録したものが心電図となっています。電気刺激は、決まった道を通って流れており、その通り道のことを刺激伝導系と言います。

心電図の役割は、大きく分けて三つある事を学びました。

    1. 刺激伝導系のどこに異常があるのか鑑別できる
    2. 刺激伝導系異常以外の原因疾患の鑑別ができる
    3. 電解質異常など、心臓以外の疾患の補助診断に有効


心電図波形を読めるようなるために、ポイントが解説されました。

  1. 心電図の描写の仕組みを理解する
  2. 誘導の考え方を理解する
  3. もっとも代表的な誘導のⅡ誘導心電図をマスターする
  4. Ⅱ誘導心電図の波形に対応する心臓の部位をイメージする

不整脈を理解しよう!

救命処置必須の4つの不整脈(①心停止 ②PEA ③VT ④VF)は、まず波形を見て覚え、その後に対処法を学びました。講師から、異常があったら、すぐに先輩看護師に報告し、その場にとどまり患者さんの観察を続けることが新人看護師としては大切だ、と教わりました。
救命処置必須の4つの不整脈より緊急度は低いけれど、臨床でよく見かける不整脈(①AF ②AFL ③PVC ④PAC)とその対応方法についても学びました。

ペースメーカーについて学ぼう!

    ペースメーカーについての復習、ペースメーカー適応の代表的な疾患について学びました。また、それぞれの疾患のときに起きる心電図の波形について学びました。

    1. 洞不全症候群(SSS)
    2. 房室ブロック(AV Block)

    ペースメーカーの種類は大きく分けて二つ、それぞれの用途などを理解して看護に活かすことが重要となります。

    1. 体外式(一時的)ペースメーカーTPM(テンポラリー)
    2. 植込み型(恒久式)ペースメーカー(PMI)

    仕組みと設定について

    ペースメーカーは、適応となる疾患により異常となる部位が異なるため、作動様式を変えて設定する必要があります。
    この設定を表すコードはアルファベット3~4文字で示されるので、このコードが何を示すものかきちんと覚えることが重要となります。

    また、ペースメーカーは挿入して終わりではありません。
    合併症の観察と予防、自己管理状況の確認も看護業務の一環となります。

    研修の振り返り

    研修後に、振り返りと感想を考え、指導に携わった講師や教育担当科長と共有しました。

      • これまで自分で勉強しても心電図の理解が深められず、臨床で焦ることが多かったですが、今回の研修では、モニターが何を示しているかという仕組みから臨床への応用までをつなげて説明していただき、「あの時はこうだったんだ!」と理解がつながることが何度もありました。今回の研修で学んだことを、今後の看護に活かしていきたいです。

      心電図に苦手意識を持つことが多いですが、
      講師が「分からないことはない?」と聞いて回り、質問しやすい時間を設けました。
      苦手意識を克服し、関心を持って学習し
      臨床で行われていることと突き合わせていくことでさらに理解を深めてまいります。

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