ラダーⅠトライ者研修 心電図研修
10月18日に当院にて、第9回 イポーメアの会を開催しました。
当院と関わりの深い、台東区・墨田区・荒川区の地域コメディカルの皆様との交流の場を作りたい!という願いから設立されました。
イポーメアは、台東区の区花・朝顔が属している、サツマイモ属をイタリア語に訳した『Ipomoea(イポメア)』が由来となっています。イタリアは、近代看護の母であるフローレンス・ナイチンゲールの出身地です。
第9回となる今回は、『地域での看看連携 在宅の実際と看護DX』と題し、上野訪問看護ステーションの天木弘子所長を講師にお招きしました。当院の看護師や地域の訪問看護師、訪問リハビリスタッフ、訪問診療医、ケアマネジャーの方々など、多くの皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。
地域の看護師同士が、在宅療養されている方々の生活を支えるために同じ目標をもって、信頼しあい、対等の立場で協働する「看看連携」についてご説明していただき、その必要性や重要性についてお話ししていただきました。
また、そのほかにも看看連携の構築のプロセスについて、地域包括ケアシステムと2025年問題、地域にはどんなところで看護師が活躍しているのか、など在宅医療提供体制についてお話ししていただきました。
退院された患者さんに、訪問看護や在宅医療がどのように関わっているのかの情報が不足しているという声からは、退院や転院したらそこで完了ではなく、訪問看護を引き継ぐ看護師との事前の顔合わせや、引き継ぎ先への詳細な申し送りをしっかりとしておく事で、その後の患者さんの生活の質を高める事に繋がると感じました。
高齢者の救急搬送時、本人の意思表示に頼ることが難しく、コミュニケーションの齟齬が生まれているという声からは、急な出来事による情報の行き違いが発生したり、背景を把握する事に余計な時間を費やす事になったりと、思いもよらない問題が起きている現実が見えました。円滑に対応を進める為に、緊急時にどのような対応をご希望かをご家族やご本人と事前に相談して決めておくACPの重要性を考えさせられました。
次に、医療介護現場での多職種間コミュニケーションを支えるMCSというツールについてお話ししていただきました。
多職種が関わる在宅の場では、タイムリーな連絡ができないことが多々あります。
MCSを使用することで、記録に残り写真もよい画質で送れること、採血結果や処方箋などの必要な情報をすぐに確認できることは、患者さんへのより良いケアの提供と情報共有に有効であるとお話ししてくださいました。