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nurse_days ナースの日々

ラダーⅣ 看護倫理研修Ⅲ

2月19日に、ラダーⅣトライ者を対象とした、看護倫理研修Ⅲが行われました。
今回はその様子をお届けします!

看護倫理研修Ⅲの目的・目標は下記の通りです。

●目的●
  1. 看護実践を通して所属部署内・外の複雑な倫理的課題を明確にし、それに対する対処行動がとれる
  2. 複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的役割を担うことができる

●目標●
  1. 意思決定における患者・家族の複雑な状況を整理し、倫理的問題や課題を明確にすることができる
  2. 意思決定支援における実践の妥当性について意思決定支援モデルを用いて考察できる
  3. 実践して意思決定支援の事例を通して、多職種を含めた調整役を担う上での自己課題を明確にすることができる

看護倫理研修Ⅲは今回の研修を皮切りに、フォロー担当科長との面談、ケースレポートの作成、作成したケースレポートの発表会と研修が続いていきます。

臨床倫理と看護師の役割

今回の研修は座学と事例検討が行われました。

座学では、倫理とは、臨床倫理、意思決定プロセス、Jonsenらの4分割法、『医学的適応』『患者の意向』『QOL』『周囲の状況』についての具体的問い、4分割表を用いた倫理的検討の進め方、ナラティブ、倫理的ジレンマ、ファシリテーション、倫理カンファレンスなどについて学びました。

座学のあとは、グループでの事例検討です。

先程学んだ4分割表を使用し、最終的にアクションプランまでの検討を行います。

  1. 患者・家族、医療者の状況をツールに当てはめる作業で終わらない
  2. 情報として何が「足りていて」何が「足りないか」を確認する
  3. 倫理原則を「押しつける」のではなく、患者中心に多職種でカンファレンスを行う
  4. 整理した情報から4つの項目間の相関関係を考察し、具体的な解決方法を見出す(アクションプラン)


上記の4分割表を使用する際の注意点を意識しながら行いました。

研修参加者からは、
普段は、無意識に患者さんの話を聞き、頭の中で整理してカンファレンスで発言していたような内容を、4分割表を使用すると自分の考えと情報をすり合わせることができ、患者さんのより良いケアに向けて足りない情報が明確になるのでとても良かった。
といった感想が聞かれました。

今後は、意思決定支援モデルを活用し、多職種と協働で意思決定支援を実践し、実践したものをケースレポートとして作成し、発表を行っていきます。

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