ラダーⅠトライ者研修 心電図研修
10月11日に、ラダーⅡAトライ者を対象とした、プリセプター研修が行われました。
今回はその研修の様子をお届けします!
当院の新人看護師の教育では、プリセプター制度を導入しています。
今回の研修を受けた看護師は、来年度から新人看護師のプリセプターとして指導に当たることができます。
研修の目的
プリセプターの役割を理解し、新人看護師の指導について自己の課題と解決策を述べることができる。
研修の目標
① 新人看護師の特徴が理解できる
② プリセプターに求められる役割について説明できる
以上の目的と目標を掲げ研修を行いました。
まずはアイスブレイクです。
① 所属部署
② 名前
③ 経験年数
④ プリセプターをするにあたって、今の気持ち
⑤ 引いた紙に書いてあるお題
以上の内容の自己紹介を、グループ内で発表しました。
グループ内での自己紹介を終えた後は、
● 新人の時どんな思いを抱えていたか
● 理想のプリセプター像
を個人で考え紙に書き出しました。
アイスブレイクを終えた後はいよいよ本題です。
はじめに新人看護師の特徴について学びます。
まずは、社会人経験のない新人看護師の特徴についてです。
近年入職してくる社会人経験のない新人看護師は、いわゆる『Z世代』です。
Z世代の4つの特徴を学びました。
また、その世代の特徴を理解し指導方法に繋げること、世代の特徴を理解しつつも先入観を持ちすぎず、プリセプティ個人はどのような人なのかを考えながら関わっていくことが大切であると学びました。
次は社会人経験を持つ新人看護師の特徴についてです。
社会人としての経験をもつ新人の特徴として、働く基盤となる労働に関する価値観は最初に勤めた組織の文化に影響されていることが多いことや、指導者より年齢が高い場合があることなどを学びました。
また、社会人経験のない新人と同じように丁寧に指導されたいという思いがある一方で、社会人経験のない新人には劣りたくないという思いもある、などの様々なジレンマを抱えやすいという特徴もあがりました。
それぞれの新人の特徴を学んだ後は、新人看護師の退職理由をランキング形式で学びました。
新人看護師について学んだあとは、プリセプターについて学んでいきます。
はじめに、プリセプターとは一定の期間中、1人の新人看護師に対してマンツーマンで関わり指導にあたる先輩看護師のことを指し、看護の技術的な面はもちろん、新人看護師が直面しがちな、環境の変化や学生時代とのギャップ、現場でのスキルの差などから起こるリアリティショックを緩和する面もあることを学びました。
次はプリセプターの役割についてです。
プリセプターには大きく分けて、以上4つの役割があることを学びました。
4つの役割の中で、多くのプリセプターが悩みを抱えやすいのが精神面のフォローです。
次は、精神面のフォローについて大切なことや心掛けることなどを学んでいきます。
心理的安全性とは、『支援を求めたりミスを認めたりして対人関係のリスクをとっても、公式、非公式を問わず制裁を受けるような結果にならないと信じられること』です。
例えば、プリセプティがプリセプターに質問や相談などをする際に、「そんなことも分からないのか」などと否定的な言葉を言われる心配がない状態のことです。
心理的安全性が高いと、ストレスが減り、メンタルヘルスケア面での効果が期待できるとされています。
心理的安全性の低い環境と高い環境の違いを学びました。
そして、高い環境を作っていくためには、
以上のことを実践してき、叱る時は叱り、褒める時は褒めるなどのメリハリをきちんとつけ馴れ合いになってしまわないよう注意することも大切であると学びました。
次は、求められるリーダーシップについてです。
リーダーシップには大きく分けて、支援型リーダーシップとEQ型リーダーシップの2つに分類されます。
支援型リーダーシップには、
と、4つのリーダーシップがあり、それぞれの役割や目的、特徴などについて学びました。
EQとは、Emotional Intelligence Quotient(心の知能指数)の略称で、仕事に取り組む姿勢や人間関係の関心度合などの感情という視点から推し量る指数のことです。
まずは、今の自分の特徴を理解するために簡易的なEQテストを実施しました。
今回行ったEQ簡易テストは、下記の4つの感情で構成されています。
それぞれ、どのような能力を持っているのかを学びました。
次に、自分の感情を認識する・自分の感情をコントロールする・他者の気持ちを認識する・人間関係を適切に管理するというEQ型リーダーシップの4つのポイントを学び、これらを実践するためには、共感することが大事であることや、①ビジョン型・②コーチ型・③関係重視型・④民主型・⑤ペースセッター型・⑥強制型のEQ型リーダーシップ6つのスタイルについて、それぞれの役割やポイントなどを学び、場面に合わせたスタイルを選択し使い分けていくことが大切であることを学びました。