ラダーⅠトライ者研修 心電図研修
ナースの日々ではこれまで、4月4日~4月14日までの約2週間で行われた新卒看護師対象の研修の様子をお届けしてきました。
2週間の研修を終えた後は、それぞれの配属先で看護師として本格的にスタートを切りました。
病棟へ配属された後も、新卒看護師を対象とした研修が定期的に行われていきます。
今回は、5月12日に行われた、静脈注射院内認定制度研修 STEPⅠの様子をお届けします!
静脈注射研修のSTEPⅠは「輸液管理」について学びます。
まずは輸液管理の目的についてです。
大量の薬剤を必要とする場合や、重症患者や救急患者の静脈路確保のため、術前・術中・術後の処置、経口摂取の不足分を補う場合など、どんな時、どんな患者さんに輸液管理を行う必要があるのかを学びました。
続いては、点滴静脈注射の輸液ラインについてです。
成人用輸液セット、小児用輸液セット、輸液ポンプ用、輸血用、血小板輸血用と用途に応じた輸液セットについて説明を受けました。
その後は、輸液ラインの接続方式「一体型・クロージングシステム」と「オープンシステム」それぞれの特徴や、輸液セットの材質「PVCフリー」「DEHPフリー」の特徴について学びました。
与薬の基本である、「6Rの順守」についての具体的な目的や実践方法と流れ、6Rの確認、ダブルチェックが必須となるタイミングについて学びました。
また、ミキシング後、遮光が必要である薬剤の種類、2種類以上の注射薬を混注するときに起こる物理的・科学的変化についても学びました。
患者誤認防止のために行う、患者さま確認の「3回チェック」と「点滴照合」の流れについて説明を受けました。
1.全身状態の確認
2.輸液速度の確認
3.点滴中の確認
4.点滴刺入部の確認
5.輸液チューブの確認
上記の5つの確認方法と注意点、より注意深く確認が必要な場面や、
成人用・小児用それぞれの滴下速度の計算方法について学びました。
実際に、点滴管理を行う場合に必要となる物品について説明を受けました。
間欠的に輸液療法を行う必要のある患者さんに対して行う、生食ロックとヘパリンロックについての定義や、行う際の必要物品、確認が必要なタイミングと確認事項について学びました。
以上7つに加えて、点滴の固定方法や、点滴筒の液面の適切な目安、三方活栓のコックの正しい向き、逆流防止弁についても学びました。
看護師として成長していくために、日々の業務は勿論、今後の研修にも励み、静脈注射認定院内制度取得に向けて精進してまいります!