令和5年度 診療情報管理統計

 令和5年度の始まりには、新型コロナウィルスの感染者専用病棟を維持するため本来400床の病院であるところを352床で運用していました。5類移行に伴いこの専用病棟を、感染者を含めた緊急入院患者用病棟に転用し、看護スタッフの人員も充足して来たため、1月には371床を開けることができました。そうした病床数の増加も一因となり、退院患者数の統計では前年比114%と、1年前と同等の増加率を示しました。疾患別には、婦人科疾患や分娩、悪性リンパ腫などの血液疾患、COVID-19、胆石症などの疾患の増加が目立ちました。
手術数も前年比110%と前年同等の増加率を示し、関節内骨折手術、口蓋扁桃手術、各種産科婦人科手術、内視鏡的胆道ステント留置、心臓カテーテルアブレーション、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術などが前年比で大きく数字を伸ばしており、われわれの認識とも一致していました。
年齢階層別の退院統計では、女性は産科関連と思われる30代の増加を除けば80代前半にピークがあり、男性は前年の70代前半から後半にピークが移行し、高齢化の傾向がさらに進んでいると思われました。治療後の社会復帰に向けて嚥下・歩行などのリハビリ、認知症対策、療養型病院や老人施設との連携など、高齢者に特有の対策が今後も重要になってきます。

病院長 愛甲 聡

疾病統計

令和5年度の退院患者様7,971名について各診療科別に患者数上位を占める疾患を集計しました。
各疾病に対する患者数をはじめ、平均年齢や平均在院日数、自宅退院率等を掲載しています。

手術統計

令和5年度、当院で行われた手術4,502件を各診療科別に集計しました。
各手術に対する患者数、平均在院日数や前年度比を掲載しています。

その他

死亡統計

死亡診断書の記載に基づき、国のICDに準拠した分類を用いた原死因での統計となります。

分娩統計

令和5年度の分娩289件について、年齢別・診療圏別に集計しました。

新生児統計

令和5年度の新生児289名について、新生児の体重別に集計しました。

年齢構成別統計

令和5年度の退院患者様7,971名について、男女別、5歳刻みで集計しました。
全体の約25%が70歳以上という結果となりました。