令和2年度は、新型コロナウィルスの院内感染による診療停止の影響があり、その前年度に比べて全体的に患者数の著しい減少が見られます。
その影響は診療科や疾患によってかなりばらつきがみられます。
令和2年度の手術の停止期間は2ヶ月半程でしたが、再開後も手術患者さまの数が一定の水準に達するまでさらに4ヶ月を要しました。
死亡診断書の記載に基づき、国のICDに準拠した分類を用いた原死因での統計となります。
ICDに準拠した分類のうち、大分類と小分類の統計を掲載しました。(中分類は省略)大分類第2位の[特殊目的用コード]は新しい疾患に暫定的に使用されるコードとなっており、今回は全てCOVID-19による死亡を示しています。
大分類で1位となった[新生物<腫瘍>]は小分類では部位別に細分化されるため、小分類ではCOVID-19が死因統計第1位となっています。
新型コロナウィルスの院内感染による診療停止の影響が最も大きかったのが分娩数です。
通院中の妊婦さんを全員他施設に紹介したことや、病棟に完全な感染防止対策を施したことによるベッド数の減少により、回復が最も遅れた診療部門の一つとなりました。
分娩統計と同様の理由で、新生児統計にも新型コロナウィルスの院内感染の影響が強く現れました。
令和2年度の退院患者4,093名について、男女別、5歳刻みで集計いたしました。
男性の一番多い年齢層は70~74歳で433名、全体の約10%を占めています。女性の一番多い年齢層は80~84歳の284名、全体の約7%を占めています。
分娩件数が少ないことの影響を受けて、若年層の退院患者の割合が少ない結果となりました。
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